ペトロナスとマレーシアにおけるCCS共同スタディ実施に合意
石油資源開発株式会社(JAPEX、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤田昌宏、以下「当社」)は、マレーシア国営エネルギー会社であるPetroliam Nasional Berhad(以下「ペトロナス」)と、マレーシアにおけるCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素の回収・貯留)についての共同スタディ(以下「本共同スタディ」)の実施に合意し、両社による覚書を1月27日に締結しました。
本共同スタディでは、当社とペトロナスで、CO2地中貯留の実施を視野にした適地調査や技術的な検討を、ビンツルにあるペトロナスのLNG基地からのCO2の回収・輸送に加え、将来的なマレーシア国外からのCO2受け入れの可能性を含め、20ヵ月程度で実施する予定です。候補地におけるCO2貯留可能量と最適な貯留方法などのCO2の地中貯留技術、排出量や回収可能量の試算を含むCO2の最適な回収・輸送方法、地中貯留したCO2のモニタリング手法などの評価を行います。また、今後の実証試験や事業化を視野に、経済性の試算や事業スキームの検討、CCSに関する法制度の調査なども行う予定です。
当社は、日本におけるCCS実証試験などの知見を活用し、国内外でCO2実質排出量の削減に貢献する事業の機会を追求しており、このたび当社とペトロナスの方向性が一致したことから、本共同スタディの実施について合意にいたりました。
当社は、2021年5月に策定した「JAPEX2050~カーボンニュートラル社会の実現に向けて~」において、CO2圧入・貯留技術を核としたネットゼロ達成へ貢献する分野の事業化を、注力する取り組みとして掲げています。これまでのCCS実証試験への参画などで得た知見を活かしたCO2の地中貯留適地調査や輸送方法、モニタリング手法などの技術面での貢献に加え、日本をはじめとする各国のCCSに関する法制度の調査などにおいても、本共同スタディへ貢献していきます。
また、日本政府は、アジアの持続的な経済成長およびカーボンニュートラルの同時達成に向けて、2021年5月にアジア・エネルギー・トランジション・イニシアティブ(Asia Energy Transition Initiative:AETI(エイティ))を発表しました。当社は、これまでに培ってきた競争力あるCCS関連技術の適用可能性を今後も探求し、AETIの目標であるアジア地域の脱炭素社会の実現に向け努力してまいります。
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