LNGの輸送・供給方法
JAPEXでは、ローリーや鉄道を使ったLNGサテライト輸送に加え、船舶燃料としてLNGを供給するLNGバンカリングなど、さまざまなLNGの輸送・供給に対応しています。
- 関連ページ
LNGサテライト輸送
LNGサテライト輸送とは、ガスパイプラインが整備されていない地域の天然ガス需要に対応するため、LNG専用の輸送手段を用いて、LNGを液体のまま輸送し供給する方法です。
JAPEXでは、北海道や東北広域圏向けに、専用ローリーや鉄道タンクコンテナを使ったLNGサテライト輸送を実施しています。
ローリー輸送
LNG輸送専用車両(ローリー)を用いる方法です。LNG受入基地でLNGを液体のままローリーへ積み込み、お客様へ輸送し供給しています。
現在は、当社の国内LNG供給拠点である相馬LNG基地や勇払LNGプラントなどから、広範囲のお客様へローリーでLNGを供給しています。
相馬LNG基地ローリー出荷設備
鉄道タンクコンテナ輸送
「LNGタンクコンテナ鉄道輸送」は、鉄道貨物として搭載が可能なLNGタンクコンテナを用いて、液体のままLNGを輸送する方法です。LNGを充填した専用のタンクコンテナを、LNG基地から専用トラックで鉄道基地まで運び、鉄道貨物として輸送、輸送先の鉄道基地からは再び専用トラックで供給先まで運搬し、お客様へLNGを供給します。
貨物列車を活用することで、専用ローリーに比べ長距離の輸送が可能なことや、輸送中の二酸化炭素排出量が少ないことが特徴です。
この輸送手法は、LNGの画期的な輸送方法として当社が開発し、2001年に当社の国内ガス供給ネットワークで国内初の商業展開を実現しました。これまでに北海道および北陸エリアでの運用実績があるほか、本手法に係る海外からの関心などへも対応しています。
鉄道基地でのLNGタンクコンテナ積み込み作業
LNGバンカリング
LNGバンカリングとは、LNGを燃料とする船舶へ燃料LNGを液体のまま直接供給することです。液化天然ガス「LNG」と、バンカー船と呼ばれる専用船を用いて着岸した船舶に燃料を補給する「バンカリング」が由来で、国際的に求められている船舶燃料の環境対応において、注目されている方法の一つです。
LNGバンカリングは、LNG燃料を供給するバンカリング船を接続しての供給に加え、岸壁でLNGローリーに接続するなど、さまざまな方式があります。
JAPEXにおける取り組み
JAPEXは、LNG燃料船に対する燃料LNGの供給拡大に取り組んでいます。その一環で、主にTruck-to-Ship方式やShip-to-Ship方式による、当社の国内LNG供給拠点を基点とするLNGバンカリングの早期の実現可能性について検討を進めています。
苫小牧エリアにおける取り組み
当社は、北海道・苫小牧港内にある自社LNG供給設備などを活用した、苫小牧港におけるLNGバンカリング実現への貢献を目指し、港湾関係者や関連企業などとの検討や検証に係る取り組みに参加しています。
- 苫小牧港におけるLNGバンカリングトライアル(2022年、苫小牧港管理組合と共催):LNG燃料タグボート「いしん」への燃料LNGを、Truck-to-Ship方式で供給するトライアルを実施
- 苫小牧LNGバンカリング検討会(2019~2020年、苫小牧港管理組合が主催、当社が事務局):地元の関係官庁や港湾関係者、民間企業など25の関係先が参加し、LNGバンカリング実施方式ごとの課題の洗い出しとその解決方法、適用法令の確認などを実施
また、2011~2012年の冬季には、事業用LNGの受入のため、苫小牧港沖でLNG外航船から当社が用船するLNG内航船へ直接LNGを移送するShip-to-Shipを実施しています。この時に得た知見も、LNGバンカリング検討に活かしています。
苫小牧港沖で実施したShip-to-Ship方式でのLNG移送
- 関連ニュース
-
- 2021年9月30日付当社ほかプレスリリース「内航石灰石運搬船 天然ガス専焼エンジン+バッテリハイブリッド推進システム船建造について」(当社による燃料LNG供給を実施予定)
当社ウェブサイトは、訪問者様のサイト閲覧時の利便性向上のために、Cookieを使用しています。当社ウェブサイトのCookie使用方針をご確認いただき、ご同意いただける場合は「同意する」ボタンを押してください。当社ウェブサイト閲覧時のCookieの使用に同意いただけない場合は、ご利用のブラウザでCookieの設定を無効化ください。