汚染防止
JAPEXグループは、「JAPEX HSEポリシー」で「事業活動に伴って排出される廃棄物等による汚染の防止に努めます」と定めるとともに、CSR重点課題SHINEで「汚染防止・資源循環」を個別課題の一つとして掲げています。
これらの方針にもとづき、大気や土壌、水資源の汚染を防止するため、特に生産鉱場やプラントにおいて、廃棄物量や化学物質排出量を把握し、その低減に努めています。
大気汚染防止
大気汚染防止のため、JAPEXグループとしてVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)の排出抑制に取り組んでいます。その一環として、2005年度から天然ガス鉱業会のVOC排出削減に係る自主行動計画に参加し、2000年度比45%という目標を達成すべく、JAPEXグループの生産鉱場やプラントで以下のような削減施策を実施しています。
- 原油貯蔵タンクの一部へ浮き屋根式を採用しVOC発生量を低減
- ガス処理設備などから排出されるガスをフレア(焼却)処理し、大気中へのVOC排出量を削減
天然ガスの利用促進
天然ガスは、化石燃料のなかで最も温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)の排出量が少ないことに加え、光化学オキシダントの原因となる窒素酸化物(NOx)や酸性雨の原因となる硫黄酸化物(SOx)の排出が少ないことが特長です。
JAPEXグループでは、自社で使用する化石燃料の99%を天然ガスにしています。また、事業活動においても石炭や石油からの燃料転換を含む、天然ガスの既存需要拡大と新規開拓に取り組んでいます。
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漏洩防止
JAPEXグループの生産鉱場およびプラントでは、坑廃水や原油などの液体の漏えい防止のため、事故リスク評価にもとづくハザード登録を反映しながら、設備の設計や運転マニュアルの整備を行っています。ハザード登録は、設備の経年劣化や運転状況の変化などを考慮しながら定期的に見直すことで、適正な運用管理と点検の体制を確保しています。
また、当社の国内ガスパイプライン網においても、設備設計における漏洩防止対策と、万一の場合にもガスの漏えいを最小限に抑えることのできる操業体制をとっています。
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海洋汚染防止
当社連結子会社の日本海洋石油資源開発(株)(JPO)が生産操業を実施する岩船沖海上プラットフォームは、現在国内で唯一の海洋生産施設として、さまざまな海洋汚染防止対策を行っています。
- ESD(Emergency Shut Down)システム:異常発生時の緊急遮断弁作動
- 岩船沖プラットフォームの主な緊急遮断弁(SSSV:Sub Surface Safety Valve)は、原油を生産する坑井の海底下約100メートルに設置されています。
- プラットフォームの損傷や火災などの異常の際には自動もしくは手動で閉止し、坑井から海洋への原油の流出を防ぎます。
- 海底パイプラインの防食:二重の腐食防止対策
- 原油や天然ガスを陸上基地に輸送する海底パイプラインは、外面のポリエチレン製外装による保護と、内面の電気防食を実施しています。
廃棄物処理
JAPEXグループの事業活動の過程で発生する産業廃棄物は、法令に従い適切に処理しています。
また、事業活動段階からの削減と、分別収集やリサイクルに努めています。たとえば、生産鉱場の廃油の一部や金属くずなどは、専門業者に再利用への活用を含む処分を委託しています。
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