貯留層シミュレーション技術
石油・天然ガスが存在する「貯留層」の効率的な開発計画の策定のために活用するのが、貯留層シミュレーション技術です。コンピューターによる数値計算で将来予測を行うもので、効率的かつ効果的な石油・天然ガスの開発計画立案に役立ちます。
貯留層シミュレーションでは、まず地下の油ガス田の状況を可視化した地質モデルを作成し、その地質モデルをもとに貯留層モデルを作成します。
- 地質モデル:地質構造や岩石特性などの地質データや知見をもとに、地下に油やガスがどのように存在しているのかを可視化したもの
- 貯留層モデル:地質モデルをもとに、地下に存在する石油や天然ガスがどう動くかを可視化したモデル
シミュレーションイメージ
貯留層シミュレーションは、石油・天然ガスの存在とその動き方を可視化した貯留層モデルを用いて、コンピューターによる数値計算で将来予測を行います。貯留層にとってどの回収方法が最も安全かつ経済的かを精査し、効率的かつ効果的な開発計画として提案できるものを特定していきます。
なお、地下から得る限られた情報には、不確実性が必ず存在します。そのため、感度分析や地球統計学的手法など使い不確実性を考慮しながら、地質データと生産データとで矛盾しない複数の貯留層モデルを絞り込んでいきます。
4つの異なる貯留層モデル例
ある程度候補となる貯留層モデルを絞り込んだうえで、各モデルの今後の石油や天然ガス生産量の将来予測を実施します。それら予測結果の幅を比較・検討し、探鉱開発計画を最適化しています。
4つの異なる貯留層モデルでの将来予測例
当社ウェブサイトは、訪問者様のサイト閲覧時の利便性向上のために、Cookieを使用しています。当社ウェブサイトのCookie使用方針をご確認いただき、ご同意いただける場合は「同意する」ボタンを押してください。当社ウェブサイト閲覧時のCookieの使用に同意いただけない場合は、ご利用のブラウザでCookieの設定を無効化ください。